1 概要
2 本書の特徴と活用方法
3 その他
1 概要
『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』の著者の第2作である。
食事に焦点をあてた前作と比較して、対象をより広げて生活全般のパフォーマンス向上を考察している。
2 本書の活用方法
本書は、全体としてマニアックな話が多い。
いたるところでマニアックな作用機序の記述が続くが、おそらく機序を理解しなくても、具体的実践において支障は生じないだろう。
そのため、時間がない方は、具体的な実践を示したPart3を読めば十分であろう。
また、各章の末尾にまとめが記載されているので、そこに目を通せば概要を把握できる。
著者のパフォーマンス最適化に対する熱量はもの凄いものがある。
この熱量自体を一種のエンターテイメントとして楽しめるという側面はある。
本書の内容を全て完璧に実践できる者は皆無であろう。
全てを実践することは不可能であるとしても、自らの現状のパフォーマンスを改善するためのヒントが盛り込まれていることは確かである。
そのため、数ある項目の中から気になったものをつまみ食い的に実践すればよいと思う。
3 その他
レジスタンストレーニングのメニューに関して、一通り全身を鍛えるという目的は伝わる。
しかし、何故数ある種目の中から当該種目が選択されたのか謎である。
英語版の原典と比較すると、翻訳の際に情報が減らされていることが分かる。
例えば、サプリメントに関する章はまるまる省略されている。
本作もパフォーマンス向上への情熱は感じられる。
しかし、前作を知っていると、いくらかこの情熱に耐性ができてしまっている。
そのため、必然的に、読んだ際のインパクトは前作に劣る。
前作を先に読んだため、公平な判定はできないかもしれないが、読む順序を差し引いたとしても前作の方がおすすめである。