テイクダウン 若き天才日本人学者VS超大物ハッカー
下村努、ジョン・マーコフ 共著
近藤純夫 訳
おすすめ ★★
近代ゴリラレベル ★★★
1 概要
2 コメント
ノーベル賞受賞者を父に持つコンピュータセキュリティの専門家が伝説のハッカーを頭脳戦で追い詰めていくという舞台設定ですでにテンションがあがる(ノンフィクションなので「舞台設定」という表現は語弊があるかもしれない。)。
もっとも、私は、本書で展開する固有名詞の洪水に溺れ気味になった。
私としては、本書は、捜査の過程における下村氏の思考を前面に押し出した頭脳戦の色彩が濃い仕上がりにした方が楽しめたように思える。
備忘
(頁)
下28 社交術とは、相手を掌握するのに必要な会話術のことだ。
下43 「ベンチマーク・テスト」
下52 「『思う』という言葉は二度と使わないでくれ」
下64 オッカムのカミソリ原理。未知の現象を説明するのにいくつかの競合理論がある場合には、一番単純な説明が好ましいとする原則。