反省 私たちはなぜ失敗したのか?
鈴木宗男、佐藤優
アスコム
2007年
約15年前の書籍であり、話題としては旬を過ぎているものが多い。
その中でも、現在でも参照すべき部分があるとすれば、その部分は一定の普遍性を帯びた人間考察、組織考察を提示していると言える。
ただし、対立していた立場の者、組織に対して言及するという性質上、額面どおりに受け取ってよいかは注意が必要であろう。
・・・有象無象のヤキモチがバッシングとなって渦を巻いてくる。
男のヤキモチは、たいへんタチが悪いと。86頁
私が思うのは、組織の上の人間というのは、・・・嫉妬されているヤツを守るんじゃなくて、嫉妬しているほうを救済すると。106頁
なお、タイトルは「反省」であるものの、多くの部分は反省の体裁をまとった皮肉である。