分かりやすい公用文の書き方 第2次改訂版
礒崎陽輔著
ぎょうせい
令和4年
「公用文」の書き方の本なので、ビジネスパーソンである自分には関係ないと思わないでほしい。
本書の序章には、公用文の書き方の要点について、以下の説明がある。
公用文の書き方の要点は、分かりやすい文書の作成にある。そう思っていない人がいるとすれば、公用文の書き方について、最初から勘違いをしていることになる。公務は国民や住民の支持の上に成り立っているものであり、国民や住民に行政の考えていることを分かりやすく伝えることは、公務の中でも最も重要な仕事と考えるべきである。(3頁)
そして、文書の分かりやすさの基準として、以下の3点が提示される(4頁)。
①簡潔であること
②論旨が明確であること
③具体的であること
ここまでの説明で明らかであるが、本書は、公用文に限らず、文書作成全般において有益な知見を含んでいる。
そのため、「公用文」という形式面だけで、敬遠するのはもったいない。
そして、ビジネスパーソンは、公用文のルールに従う義理もないので、本書の知見を参考にし、取り入れたい部分については取り入れれば良いという気楽さがある。
私自身もそのような気楽さのもとに、取捨選択をして本書を活用している。