1 タバタ式トレーニング
タバタ式トレーニングは、田畑泉教授によって考案されたトレーニング方法である。
タバタ式トレーニングは、20秒間の運動を、10秒の休憩を挟み6回から8回行って疲労困憊に至るような運動である。
その効用を一言で表現すると、有酸素性と無酸素性2つのエネルギー供給系を同時に鍛えることができるというものである。
短時間で効用が大きいトレーニングであるため、時間が無い現代人、延いては近代ゴリラを志向する者にとっては魅力的で探求する価値があるトレーニングであるといえよう。
2 原典にあたることの重要性
このトレーニングは、海外でブームになった後に、海外から逆輸入される形で日本で流行した。
日本発のトレーニングがブームになることは喜ばしいことではある。
もっとも、ブームになったことによるデメリットもある。
ブームになったがゆえにタバタ式トレーニングの原型から色々とアレンジしたプログラムが生み出された。
その結果、タバタ式トレーニングの名の下で様々な類似形態のトレーニングがネット上に跋扈し、どれが効果的なトレーニング分かりづらい状況が生じている。
状況がここに至ると、改めて原典を参照する必要性が生じる。
田畑教授は、タバタ式トレーニングの名の下で紹介されているトレーニングの中には、もはや本来の趣旨から逸脱しているものも含まれていることを指摘する。
タバタ式トレーニングの本来の形態の理解を促すのが本書の執筆動機であるという。
3 実践した感想
私自身が実践した実感としては、何となく持久力が向上した気がする。
私の実践は、1セットごとの追い込みが足りないことに加え、気が向いたときにやるだけなので、もっと本格的に導入すれば確たる効果が実感できると思われる。