ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った
堀江貴文 著
おすすめ ★★★
近代ゴリラレベル ★★★
1 概要
本書は、堀江氏の延べ1000冊に及ぶ刑務所内の読書をベースにしている。
そして、延べ1000冊の中から特に役に立つと考えられる厳選した42冊の書評を収録したものである。
なお、巻末には成毛眞氏との対談が収録されている。
2 コメント
本書を読むと、堀江氏が「いかにビジネスにつなげるか」という強い目的意識を持って情報を読みっていることが分かる。
新しいビジネスモデルは、条件反射的に考えるのがいい。・・・情報が入ってきたら、すぐにビジネスモデルにしてアウトプットする習慣をつける。「この技術があれば、こんなビジネスが可能かもしれない」と、条件反射的に考えていくのだ。*1
本書には、学者、評論家等の書評にありがちな衒学的な分析は含まれていない。
そのため、衒学的な分析を求めるのであれば、他の書評を参考にすべきである。
読書に対する時間的・金銭投資を有効なものとするために、意識確認を促すことが本書の特色なのである。
仮説を証明するプロセスや、物事を数字で置き換えて理解するといった理系的な思考と、何が新情報で、どこまでが旧情報かの土地勘が身につけばいいのだ。そうすることで、社会で起こった様々な科学的発見や発表に、ビジネスチャンスを見いだせる頭になっていく。これは事業を起こすときだけでなく、投資をする時にも大いに役立つ視点になるはずだ。 *2