【読書感想文】ハードゲイナーのためのボディビル講座

 

「ハードゲイナーのためのボディビル講座」　望月元晴

 

個人的には、画期的な連載であると思っている。

約２０年前に完結した『ＩＲＯＮＭＡＮ』誌上の連載である。

著者である望月元晴氏の素性はよく分からないものの、連載内容は説得力のあるものが多い。

 

望月氏は、理論面はさておき、直感的に（とは言いつつ、経験、理論に基づく一定の合理的な理由付けがなされている。）本質を多くをえぐり出していると思う。

 

基本的に、多くのビジネスパーソンには、１日に数時間のトレーニングをする可処分時間はないはずである。

そのため、必然的に１時間以内でトレーニングを終える必要があり、かつ、それほど高頻度でトレーニングを行うこともできないだろう。

 

本連載では、上記の状況にあるビジネスパーソンによくなじむ考え方が提示されている。

 

食事についても「思ったより食べなければならない」などと常識により構築された観念に脱構築の契機を与える。

 

古い連載であるが、現在読んでも納得できる記述は多く、かつ、新たな気づきも得られる。

単に、私の生活状況や体質に本連載の考え方が合っているだけかもしれないが、少なくとも私にとって重要な連載であることは間違いない。