OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び
シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント著
櫻井祐子訳
2017年
本書では、夫を亡くし、「オプションA」を失った著者(シェリル・サンドバーグ)が、いかに問題に向き合ったかを振り返る。
完璧な人生なんてあり得ない。だからみんな、なんらかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。この本は、だれもがオプションBをとことん使い倒せるようにするための本である。17頁
ある者は、人生の中で断念した見果てぬ夢があるかもしれない。
そこまで大それたことでなくとも、誰もが日々の生活で失敗をし、気落ちする瞬間はあるはずである。
本書は、いずれの程度であっても立ち直りを必要とする者にヒントを与え、背中を後押しする。
本書で紹介されている具体的な技法をいくつか取り上げる。
恵みに感謝すること自体にも、よい効果がある(35頁)。
ネガティブな感情には「ラベル」をつける(ラベリングをする)と、対処しやすくなる(86頁)。
「本当にうまくいったこと」とその理由を毎日5分から10分かけて書き出した人は、3週間以内にストレスレベルが低下し、心身の不調も改善した(93頁)。
喜びの瞬間に目を向けるには、意識的な努力が必要である。人はポジティブなことより、ネガティブなことに注意を払うようにできているからだ(141頁)。
つらいできごとを別の視点からとらえ直す、「リフレーミング」(150頁)
自分の人生をコントロールしているという強い感覚(156頁)